中国における商業用ドローンの法規制

中国におけるドローン規制の内容について調べてみました。

以下が規制の概要と内容になります。

ドローン規制の管轄組織

CAAC:Civil Aviation Administration of China(中国民用航空局)

ドローン規制の内容

・250gram以上のドローン機体は、管轄機関であるCAACへの登録が必要

・商業用に限らず、中国でドローンを飛行する場合、ライセンス必須

・Visual line of sight(目視内)外では飛ばせない

・高度120メートル以上は飛ばせない

・人口密度の高い場所では飛ばせない

・空港、軍事施設等の飛行禁止空域で飛ばせない

・「No-Fly-Zones」で飛ばせない。例えば北京は飛行禁止ゾーンに入っている

・CAACからの許可がない限り、Control Zone(航空管制空域)内でも飛ばせない

許可証の要件

・機体の重量は250gram以上である

・機体のオーナーの氏名

・Passport番号等のID

・電話番号やメールアドレス

・製品の製造番号

・シリアルナンバー

・利用用途

※許可証を取得できたらQRコードとして印刷の上、機体に貼り付けること

※許可証の申請に関してはこちらに詳しく載っています

その他特殊機体に必要な許可証

・機体重量が7Kg~116Kgの場合は届け出が必要

・商業用利用でドローンを飛ばす際はCAACに届け出が必要

・機体重量が116Kg以上の場合は別途パイロットライセンスが必要

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トルコにおけるドローン利用の法規制について調べた内容の共有です。 以下が規制の概要と内容になります。   ドローン規制の管轄組織 トルコのドローン規制は「State Airport Administration of Turkey(トルコ共和国運輸インフラ省)」が担当しています。 URL:公式HP   ドローン規制の内容 ・500グラム以上のドローンを飛行させる場合政府への届け出が必要 ・商業用ドローンの場合は機体の重さに関係なく届け出が必要 ・上空120m以上の飛行は禁止 ・機体の重要制限は4Kgまで   その他の情報 ・外国籍者はトルコでドローンパイロットの資格が取れない ・許可証をもっていない場合、ドローンの国内持ち込みですら禁止。持ち込みが見つかった場合は機体を税関に押収される     ドローンビジネス参入ガイド   ドローンの教科書 標準テキスト – 無人航空従事者試験(ドローン検定)3級4級対応 改正航空法・完全対応版 (ドローン検定協会)     人気の記事! ◎外資系物流社員がおすすめする物流書籍7冊 ◎サプライチェーンにおけるレジリエンスとは 何故必要なのか ◎実際に働いて分かった物流担当者におすすめの資格     ブログ管理人について 元々物流会社で勤務してました。今は外コン勤務です。 SCMに携わってもうすぐ10年。自分の学びも含め、世界の物流・サプライチェーンに関する情報収集・発信しています。 よろしくお願いします。 Follow @insight_eagle

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インドにおける商業用ドローンの法規制

インドにおけるドローンの法規制について調べた内容の共有です。 以下が規制の概要と内容になります。 情報ソースについても記載していますので、飛ばす前はご自身で原文の確認をお願いします。   ドローン規制の管轄組織 ・Ministry of Civil Aviation(インド民間航空省) ・Directorate General of Civil Aviation(民間航空省の子機関)   インドが定めるドローンのカテゴリ インドは以下の通り、サイズ毎でのドローンの機体区分が設けられていて、カテゴリ毎で規制が異なります。 ・Nano:250gram以下 ・Micro:250gram~2Kg ・Small:2Kg~25Kg ・Medium:25Kg~150Kg ・Large:150Kg以上   ドローン規制の内容 ・NANOカテゴリー以下(ドローンの機体のカテゴリ分け)は機体の登録が必要 ・許可証を取得すること ※ただし、NANOカテゴリー及びMicroカテゴリーの上空200Feet以内の飛行は不要 ・ドローンパイロットは、機体をdirect visual line内に入れておく(機体を目視できること) ・高度400Feet(121メートル)以上は飛行できない ・空港周辺、軍事施設周辺等の飛行禁止空域では飛行不可 ・許可に関してはFlight Plan(飛行計画)、Air Defense Clearance、Flight Information Center(ID)を取得 ・機体のスペック制限(詳細はページ下部を参照下さい) ・No Permission No Takeoffルールの順守(詳細はページ下部を参照下さい)   機体のスペック制限 インドでのドローン飛行は、以下のスペック要件を満たした機体でなければいけません。 ・GPS搭載 ・Return on Home機能(発地点に戻ってこれる機能) ・ストロボライト

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ドバイ(UAE)における商業用ドローンの法規制

ドバイのドローン規制に関して調べた内容の共有です。 ドバイで商業用ドローンを飛ばすことは可能とされていますが、以下の通り規制が設けられています。 最新情報や実際の飛行前には情報ソースより原文の確認をお願い致します。 ドローン規制の管轄組織 ドバイの商業用ドローン飛行に関する法規制は、以下2団体が管轄しています。 1.GCAA: General Civil Authority 2.DCAA: Dubai Civil Aviation Authority 法規制の内容(GCAA) ・UAS GCAA Examという試験に合格する必用がある ・GCAA Drone Registration Certificateに登録して、ライセンスを取得する必用がある ・実際に飛行させる前にOperational Approvalを取得する必用がある 上記に加えて、商業用/趣味用に関わらず、Dubai Civil Aviation Authority (DCAA)が定める以下法規制を順守しなければいけません 法規制の内容(DCAA) ・トレーニングの受講 ※トレーニングは「Sanad Academy」や「Exponent」にて受講することが可能 ・書類の提出 ※書類はDCAAに提出します。内容としては企業名、住所、企業登録番号、連絡先、Emirates ID、パスポートやVISA等を記載します。 ・No Objection Certificate(証明書)の取得 ・人、他の機体、障害物との衝突を避ける ・人に不快な行為をしないこと。故意に私有地にぶつけたりしない ・公共、私有地の上空を飛行しない ・空港の近くで操作しない ・No Fly Zoneという、禁止空域で飛行させない ソース ・GCAA: GCAAの公式サイト ・DCAA:DCAAの公式サイト ・Sanad Academy:Sanad Academy公式サイト

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