H&M(エイチ・アンド・エム)の物流評価 在庫回転率と在庫成長率

H&Mはスウェーデンに本社を置くアパレル企業です。
直近だとドイツのカーメンとポーランドのボルシャワでフルフィルメントセンターを稼働させ、ポーランドのポズナンのフルフィルメントセンターは完全自動化を実現しています。またH&Mも製造と小売を垂直統合しているSPAと言われるビジネス形態取りますので、サプライチェーンの上流から下流までのデータを取ることが出来、AI(人工知能)を使ったより効率的でスピーディな物流網の構築を進めています。

本記事では直近近発表されたアニュアルレポートに基づいて、在庫回転率と在庫CAGR(4年間の年平均成長率)を試算し、物流面でのパフォーマンスを評価しました。
在庫回転率は自社の物流オペレーションの効率性を、在庫CAGRは企業の物流コントロール力を評価する指標として活用いただければと思います。

企業概要

直近だとドイツのカーメンとポーランドのボルシャワでフルフィルメントセンターを稼働させ、ポーランドのポズナンのフルフィルメントセンターは完全自動化を実現しています。またH&Mも製造と小売を垂直統合しているSPAと言われるビジネス形態取りますので、サプライチェーンの上流から下流までのデータを取ることが出来、AI(人工知能)を使ったより効率的でスピーディな物流網の構築を進めていると、アニュアルレポートに記載されていました。

在庫回転率

FY19:2.92

計算式:売上原価 / 平均在庫 (期首+期末÷2)

在庫成長率(4年CAGR)

FY19:6.03%
※FY19売上高CAGR:3.42%

在庫CAGRが売上高CAGRよりも低い数値の場合、売上高の成長に対して在庫の膨張を低く抑えられていう見方ができます。ただ、あまりにもその数値が離れすぎている場合は、逆に在庫切れを起こして売上機会の損失を発生している可能性があり得ます。

逆に在庫CAGRが売上高CAGRを上回っている場合、売上が想定より伸びていないか、在庫を抱え込みすぎている可能性(一概には言えないですが)が考えれます。

総合評価

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