海運大手Maerskが中国⇔トルコ間の鉄道路線を立ち上げ 着々と進む一帯一路構想


世界最大の海運企業の「A.P.Moller Maersk」は中国のXi’an(西安)とトルコのIzmit(イズミト)間の鉄道輸送路線を立ち上げたと発表しました。

Maerskは3年前にヨーロッパと中国間での国境横断型の鉄道輸送路線を立ち上げていて、今回はその欧州⇔中国の鉄道路線にトルコ行きの新たな路線が加わった形です。

※原文は「こちら」です。

ポイント1:鉄道は空輸より安く、海上より早いサービス

今回Maerskは中国と欧州間を鉄道で結ぶ物流路線を中東にまで拡大したわけですが、そもそもこの鉄道路線の特徴として、値段が空輸よりも安く、海上輸送よりもリードタイムが短いというこの二つの輸送モードのちょうど間を取った輸送サービスの品質を提供できるというポイントがあります。

そのため、例えば「自動車業界」や「ハイテク業界」といった短納期での物品輸送と、コストの抑制をバランスよく両取りできるニーズが高い業界で特に引きが強いようです。

顧客である荷主にとっては、輸送モーダルの選択肢が海上・空輸・陸路と増えるので、今後大きなメリットを得られるサービスだと考えられます。

ちなみにMaerskのサイトに海上・陸上・空輸のそれぞれのサービス比較表が付いていて、下記の通りとなります。

ポイント2:着々と進む中国の「一帯一路」

ご存知の通り、中国の習近平は2013年に「シルクロード構想」を打ち出しています。

これは欧州と中国間の物流ルートを海上と陸上で繋いで、貿易の活性化を行うという目的で始まった取組ですが、今回のリリース記事にも「ambitious initiatives taken by the government to improve the rail infrastructure(政府による鉄道インフラを改善する野心的なイニシアチブが働いた)」とある通り、今回の発表はこの政府主導で進める一帯一路構想が徐々に形なってきている解釈できそうです。

ポイント3:「トルコ」のポテンシャル

トルコのGDPは2000年に入ってから急速に成長しています。

今後も欧州と中国の物流ルートのハブとして、成長していくことが予想されます。

日系企業も、例えば2014年に日本郵船がトルコの物流企業であるInci Logisticsに出資をすることを発表したり、2013年に日立物流がトルコの物流企業を買収していたりと、トルコ市場を重要視している動きが見られます。

またトルコの大手物流会社のBarsan Global Logisticsは2019年に東京に支店を開設しています。

 

 

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