外資系物流社員がおすすめする物流書籍10冊


IT技術の進化や新型コロナウイルスの影響により、自社の物流網・サプライチェーン網の見直しを進めている企業も多いのではないでしょうか。

更に日本では人手不足、高齢化といった社会構造の変化も重なり、既存の物流体制そのものを抜本的に見直す必要性が高まっています。

こうしたことから未経験から物流業界に転身する人や、物流関連のプロジェクトに関わる人々も増えて来ているのではないでしょうか。

何事もまずは座学によるインプットから。

本記事では外資系物流企業で勤務する筆者が、物流担当者におすすめの物流書籍をカテゴリ別で紹介したいと思います。

 

おすすめの物流本・書籍10選

下記のカテゴリ別でまとめてみました。

・物流の基礎知識系:基礎的な知識を復習・整理したい方

・物流トレンド系:物流の最先端の情報を知っておきたい方

・専門知識系:物流の中でも特定の領域に特化して学びたい方

 

 

◆基礎知識系

まずはここから。物流の基本を理解できる書籍を紹介します。

物流担当者が知識の再確認用にも使えると思いますし、初心者が物流について学ぶ上でも有効です。

 

 

●物流業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書

「物流」について網羅的に学びたいならおすすめの1冊です。

「物流と商流の違いとは」という基本的な前提条件の解説に始まり、企業研究、先端技術の紹介、業界構造、物流関連の法規制等にまで踏み込んでいて、1冊に内容が沢山詰まっているのでコスパが良くておすすめです。

2021年発刊の新しい書籍で、ベストセラー本でもあります。


 

 

●基礎から学べる!世界標準のSCM教本

APICS/ASCMという団体が作った世界水準でのSCMフレームワークの日本語訳です。

プロジェクト管理のPMBOKと同じように、グローバルな世界では共通言語として認識されつつあり、物流担当者なら世界標準の視点として知っておいて損はないです。

 

 

●Supply Chain Management for Dummies

サプライチェーンの基礎知識が網羅されている英語の本です。

初心者向けに分かりやすく書かれています。

 

 

 

 

◆専門分野系

物流といっても、実際には様々な職務が存在します。

需要予測を担当する人、物流センターの倉庫の立地戦略を考える人、オペレーションの最適化を目指す人。

下記では、こうした専門領域に特化した本を幾つか紹介します。

 

 

●物流アルゴで世が変わる

「オペレーションの最適化」について書かれた書籍です。

輸送の配車問題や、庫内のロケーション問題等、物流を科学的に解剖する術を学べるのが面白いです。

シミュレーションソフトの裏側でどのようなアルゴリズムや数理計算が働いているのか、そうした考え方も学べます。

物流のオペレーションを改善していきたい方、そういう立場にある方は必読の本です。

 

 

●需要予測の基本

「需要予測」に特化して書かれた本です。

物流リソース(在庫や配車)は、基本的には需要予測が起点となります。

そこで需要予測の精度を上げることは重要なのですが、需要予測について書かれた専門書はないのが現実です。

この本はリソース配分の起点となる需要予測について深く掘り下げた唯一の書籍(当時)であり、貴重です。

 

 

●すぐわかる物流不動産

日本でも1990年代辺りから、外資系の3PL事業者の新規参入により大型の物流施設を賃貸として貸し出す考え方が広まり、物流施設の大型化→サブリース化が進みました。

今では、そうした3PL事業者は4PLというビジネス体系に進化しつつありますが、そもそも3PL事業者というのはどういう組織なのか紐解いている本です。

物流業界の構造について、物流施設の移り変わり・歴史からひも解いて学べるので、深くて面白いです。

 

 

◆トレンド系

ITが物流にも取り入れられることで、物流の在り方は日進月歩で進化しています。

・Amazonや楽天といったECプレーヤーが独自の配送網を築いたり、

・ドローン、自動運転車、Uber Freight等のマッチングサービスの登場で輸送手段が変わってしまったり、

・ピッキングロボットが庫内作業の在り方を変えたり、

こうした外部環境の変化に合わせて、自社の物流の在り方も対応していく必要があり、そのためにも物流の最先端の情報を把握しておくことは大切です。

下記にて物流のトレンド本を幾つか紹介します。

 

 

●ロジスティクス4.0

トレンド本としては古めですが、「物流×デジタル」の最前線を紹介している本です。

Kiva、Flexport、Souco等、最低限知っておくべき物流の最先端事例が一冊にまとまっている意味では便利な本です。

倉庫運営や運輸の在り方がIT化によってどのように変わっているのか良くも悪くも現実が知れる本です。

 

 

●すごい物流戦略

ZARAやニトリ等の荷主と、DHLやAmazon等のサービスプロバイダー側、いずれも世界最大の物流企業・メーカーの物流戦略がまとまっています

古めの本ですが、戦略はそう大きく変わることはないので、今でもまだ活用可能な本だと思います。

 

 

●なぜアマゾンは「今日中」にモノが届くのか

口外禁止のアマゾンの物流の中身と実態が知れるのが興味深かったです。

 

 

●WMS(倉庫管理システム)で実現する中小製造業の物流DX

物流DXの中でも、中小企業におけるDXの必要性と方法について書かれています。

WMSという倉庫管理システムを深掘りしているのが特徴で、WMSを起点にどうデータを現場で活かしていくのか中小企業向け書かれているかれている点が面白いです。

 

以上です。

物流の基本的なことから、トレンド系、実際の企業のケース、物流不動産や需要予測といった専門書まで幅広くありますね。

知らない!は機会損失です。

気になったものがあれば是非読んでみて下さい。

 

 

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