Zaraを展開するインディテックスは、自社のインバウンド物流に対して、Maersk社のバイオ燃料を使ったオペレーションを行うことを発表しました。 https://shippingwatch.com/carriers/Container/article16518363.ece インディテックス社は、2040年までの実現を目指すカーボン・ニュートラルに向けて、CO2排出の少ないバイオ燃料を使う方針とのこと。 欧州企業は地域としてカーボンニュートラルを強く推し進めていて、その実行に向けた大きな一歩となりそうです。
Month: October 2023
【物流・テクノロジー】Nexxiot、デロイトと協業開始
スウェデーデンの本社を置く貿易テック企業Nexxiotがデロイトと協業することを発表しました。 https://www.prnewswire.com/news-releases/deloitte-and-nexxiot-announce-strategic-kyx-partnership-for-logistics-301954619.html Nexxiotは、コンテナや鉄道貨物などの物流向けアセットと管理を目的としたIotツールを提供する企業。 https://nexxiot.com/ Nexxiotが提供する物流会社向けの貨物管理ツールをデロイトが提供するKnow Your Clientサービスと連携するようです。 AIによってデータを取得することの重要性が増してますので、データを取得するための媒体となるハード周りのIoT製品は今後ますます新サービスが出たり、進化してきそうですね。
【海外・海運】 Flexport、全従業員の20%をレイオフ
残念なニュースですが、 今週末から米海運テックのFlexportが全従業員の20%にあたる社員のレイオフを開始したとCNBCが発表しました。 https://www.cnbc.com/2023/10/12/flexport-is-laying-off-20percent-of-its-workforce.html 想定より市場が弱く、より収益性の高い会社へと変革するための措置とのことです。
【海外・海運】CMA CGMが気候変動の対策サーチャージを発表
フランスの海運会社CMA CGMは、2023年10月5日に気候変動に対策費用として、顧客に追加のサーチャージを請求することを発表しています。 下図がタリフですが、1 TEU辺り25〜60ユーロの追加サーチャージとなるそうです。 EUは、2050年までにカーボンニュートラルの達成を目指しています。 その一環でEU ETSという二酸化炭素の排出取引が始まったのですが、記事によるとこれまではエネルギー業界のみが対象。 2024年1月から海運にも適用範囲が拡大しました。 これを受け2024年から追加のAllowance(費用)を払う必要があるとのことです。 ●引用元はこちら https://www.cma-cgm.com/news/4463/preparing-for-the-eu-emissions-trading-system-application-to-shipping 特にヨーロッパは、気候変動に対して具体的な金銭的なインセンティブを設ける形で対策しています。 このことから、2050年のカーボンニュートラルへの本気度を感じます。 今後日系企業もこの流れに追随する形となると思いますし、そういう点で省力・環境関連の企業には機運が来そうです。
【海運・海外】CMA CGMが北米の2港湾を買収
フランスの海運企業CMA CGMが北米の2つの港湾を買収したと発表しています。 買収したのはニューヨーク州とニュージャージー州の2つ。 投資金額の総額600億円は、港湾のキャパシティと港湾周りのインフラを整えるために活用予定とのこと。 2050年を目標に据える気候変動への対策を強化していく方針とのことです。 https://shippingwatch.com/carriers/article16510917.ece
Blue Yonderが英Doddle社を買収
またもやBlue Yonderの買収案件が発表されました。 今回は英Doddle社を買収するとの発表です。 ●URL https://www.doddle.com/blog/blue-yonder-to-acquire-doddle/ Blue Yonderと言えば旧名はJDA。 更に元を辿れば旧i2です。 ここ数十年で買収を重ねて規模を拡大してきた会社です。 そんなBlue Yonderも直近Panasonic社によっておよそ8000億規模の金額で買収されています。 個人的には下記のBlue Yonder現CEOのコメントが印象に残りました。 The beauty of Doddle’s solution is that they solve the returns problem end-to-end. From returns initiation, to returns rules, from in-store returns processing to self-service kiosks, right through to warehouse returns handling and back into stock. このコメントを見ると、 Blue YonderがDoddle社を買収した理由として、 Doddle社が提供するリターン(返品など)に対するソリューションに魅力を感じているようです。 […]
サイクル在庫はなぜ2で割って半分にするのか
最近サイクル在庫について学んでいる中でどつしても引っかかることがありました。 サイクル在庫は、期間内における需要を満たすための在庫のこと。 つまり期間が5日で、 期間内の需要が1日平均500だとしたら、 期間内の総需要は2,500(5×500)となる しかし、サイクル在庫はこの2,500を2で割って平均を出すのである。。。 !?!?!? ここがイマイチしっくりこない。 なぜならそもそも在庫とは欠品を防ぐことが前提にあるべきだと考えるからだ。 2,500÷2をすると、結果1,250になるわけだが、この在庫量では3日目には欠品するよね!? ということで、何故半分にするのか調べてみたが、あまりしっくりくる回答はなく、自分で自分を納得させてみました。 期初在庫は2,500だとします。 毎日需要が500が出てくるとします。 そうすると日々の在庫の推移は下記の通りとなります。 ・0日目: 2,500 ・1日目: 2,000 ・2日目: 1,500 ・3日目: 1,000 ・4日目: 500 ・5日目: 0 5日目までの在庫の合計値は、 2,500+2,000+1,500+1,000+500+0=7,500になります。 ここからがポイントでサイクル在庫は、 目的が欠品ではなく、 需要を満たすための在庫のことなのです。 だから7,500÷6となると1,250となります。 この値はサイクル在庫の需要2,500÷2=1,250と同じじゃないですか! ということで、サイクル在庫って名前やめません!?笑 サイクル在庫って名前が分かりづらい! だから、 【平均需要を満たすために必要な在庫量】 でいいのではと、 以上、サプライチェーンの端くれにいる人の独り言つぶやきでした。
ガートナー サプライチェーンランキングのアジア版を発表
イギリスの調査機関会社ガートナー社がアジア版のサプライチェーンランキングを発表しました。 ランキングの結果は下記の通り。 1位:レノボ 2位:アリババ 3位:JD.com 4位:台湾セミコンダクター 5位:トヨタ自動車 https://www.supplychainbrain.com/articles/38212-lenovo-secures-top-spot-on-gartners-asia-pacific-list