2020年1月15日、アメリカのサプライチェーンテック企業であるProject44社は、大手IT企業のIBM社と協業することを発表しました。 協業の目的 IBMは、企業のサプライチェーンをend-to-endで管理することを可能とする「IBM Sterling Supply Chain Suite」を提供しています。 IBMはこのプラットフォームの提供を通じて、企業の在庫から輸送における全てのサプライチェーンの工程を可視化し、その稼働状況をリアルタイムでモニタリングすることで、ビジネスの改善につなげることを目指しています。 同じく、2014年に設立したアメリカはシカゴ州のProject44も、キャリア(運送事業者)とシッパー(荷主)のサプライチェーンの可視化を目指している企業です。 今回の協業は、両プラットフォームをAPIでつなぐことを目的としています。 ユーザーにとっては、様々な情報を1つのサプライチェーンプラットフォーム上で管理したり分析できるようになるので、嬉しいニュースとなりそうです。 なおProject44は、ブルージェイがProject44社と提携を発表で、大手TMSプロバイダーであるBlujay社との協業を発表していて、今回のIBMとの協業はそれに続く形となります。 Project44は北米や欧州を中心に事業展開していて、日本でビジネスをしているという情報を現時点ではございません。 関連のおすすめ記事
Tag: project44
ブルージェイがproject44社と提携を発表 輸送可視化の領域で協業
アメリカの物流ITソリューションプロバイダーのBlujay(ブルージェイ社)は、1月24日にアメリカの物流可視化サービスを提供するスタートアップ企業のproject44社と協業することを発表しました。 この協業により、Blujay社が提供するマルチテナント型の輸送マネジメントシステムと、project44社が提供するマルチモーダル型のデータプラットフォームが統合されます。両社の強みを補完することを狙った提携であると考えられます。 物流は陸、海、空それぞれで独立したデータを持っていて、昔から異なる輸送モーダルのデータの標準化が課題でした。今回の提携により、ソフトウェア間でのデータフォーマットの違いが解決され、物流のワンプラットフォーム実現に向けた一歩となりそうです。 Blujay社は、アメリカマサチューセッツ州に本社を置く物流マネジメントソフトウェアの提供企業です。創立は1972年で、その後合計5社を買収することで企業として成長し、現在は年間売上高約150億円程度を稼ぐ企業です。北米のみならず、欧州やアジアにも展開しており、Blujayの企業サイトによれば国内は虎ノ門にオフィスを構えています。 Project44社は2014年に設立された会社で、累計で$44 Million(約50億円)を調達して始まったアメリカのスタートアップ企業です。トラック、鉄道、航空、船舶等あらゆる輸送モーダルのエンド・ツー・エンドでの可視化を実現できるプラットフォームを提供しています。また設立して間もないですが、アマゾン、Uber、ABBといった大手企業を既に顧客として抱えていて、日本にはまだ進出していないですが、北米・欧州を中心にビジネスを展開している企業です。