【物流改革】DNAバーコード×食品×ブロックチェーン
先日DNAバーコードという技術を聞いた。
野菜や果物といった生物の遺伝子情報をバーコード上に配列させて表現する技術らしい。
英語のサイトだが、下URLのページ下部にあるバーコードのイメージだ。
DNAバーコードのイメージ
アメリカのカリフォルニアにあるSafeTracers社が開発したSafeTraceという商品なのだが、既にFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認も降りていて、アメリカでは実運用が始まっている。
この技術はDNAバーコードを食に応用させて、食品1つ1つに情報を持たせている。
スーパーに陳列されているリンゴ1個1個にこのバーコードが付けることで、これまではパッケージやパレット単位での情報管理だったのが、1品単位で情報管理が行えるようになる仕組みだ。
現状日本のスーパーや八百屋で売っている野菜は、その産地や流通経路といった情報を知ることは難しい。
最近では商品パッケージに生産者情報が載ってることも多くなったが、せいぜい分かるとしてもパッケージや値札についている産地情報ぐらいだろう。
この技術によりもっと細かい流通経路情報が分かるようになってくる。
どこで、誰が、どのような経路で、どこの会社が配送をして、どれくらいの時間をかけて届けられたものなのか。
特にスマホ等のデバイスが広く普及し、センサーの数が増えて商品情報をより細かく取得し蓄積できるようになったのも相まってミクロレベルでの情報の可視化が行える。
これだけでもすごいと思ったのだが、さらにすごいのが、このバーコード実は海藻で出来ているらしい。
技術的なことは詳しく書いてないが、原料が海藻なので食べられるし、味もしないとのこと。
エコの取組の一環で海藻が紙の代用になる話は聞いたことがあったが、バーコードまで作れることには驚いた。
またこの技術、データ管理の仕組みにブロックチェーンを活用することで、データベースの堅牢性も担保しているとのこと。まさに先端技術同士のコラボレーションである。
将来的には食中毒や牡蠣の食当たりもなくなるだろうし、食品業界のみならず医療業界といった他分野でも応用されることになるのではないか。
日本での実運用もそう遠くないだろう。
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