マースク社がインドを発地とした青唐辛子のコールドチェーンに成功
世界最大の海運会社であるマースク社は、1月15日のプレスリリースで、バラナシ(インド)とジュベル・アリ(アラブ首長国連邦)間における青唐辛子の輸送に成功したと発表しました。今回の試みは、発地から着地までのエンド・ツー・エンド輸送をリードタイム9日間で実現し、同社にとっては初となる成功事例となりました。
マースク社は、インドの農産物輸出を担当する政府機関であるAPEDA(Agricultural and Processed Food Products Export Development Authority)と密に連携し、陸と海を統合させた輸出スキームを構築することに成功。今回の成功事例を今後は他国にも展開し、農産物を中心にバラナシからの海外輸出を増やしていくことを検討しているとのことです。
インド北東部にあるバラナシは、気候や地理的要素に恵まれていて、今回輸送した青唐辛子を含め農業が盛んな地域です。マースク社CEOは、今後バラナシをインドからの農業輸出のハブ拠点として活用し、同地域における農産業の活性化にも貢献したいという考えを示しています。
インド政府機関のAPEDAは、インドの全地域の農業従事者100人を集めたBuyer Seller Meetを2019年に主催。インドからの農産品の輸出推進に関して、農産品輸出者とプロバイダーを繋げるプラットフォームや、今後のインドの農産品輸出に関するポテンシャルについて意見交換を実施。農産品以外にも、フルーツといった他食物の輸出振興についても検討を進めているようです。
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