Tag: サプライチェーン

Project44社がIBMとの協業を発表 サプライチェーン可視化の領域で提携

Project44社がIBMとの協業を発表 サプライチェーン可視化の領域で提携

2020年1月15日、アメリカのサプライチェーンテック企業であるProject44社は、大手IT企業のIBM社と協業することを発表しました。 協業の目的 IBMは、企業のサプライチェーンをend-to-endで管理することを可能とする「IBM Sterling Supply Chain Suite」を提供しています。 IBMはこのプラットフォームの提供を通じて、企業の在庫から輸送における全てのサプライチェーンの工程を可視化し、その稼働状況をリアルタイムでモニタリングすることで、ビジネスの改善につなげることを目指しています。 同じく、2014年に設立したアメリカはシカゴ州のProject44も、キャリア(運送事業者)とシッパー(荷主)のサプライチェーンの可視化を目指している企業です。 今回の協業は、両プラットフォームをAPIでつなぐことを目的としています。 ユーザーにとっては、様々な情報を1つのサプライチェーンプラットフォーム上で管理したり分析できるようになるので、嬉しいニュースとなりそうです。 なおProject44は、ブルージェイがProject44社と提携を発表で、大手TMSプロバイダーであるBlujay社との協業を発表していて、今回のIBMとの協業はそれに続く形となります。 Project44は北米や欧州を中心に事業展開していて、日本でビジネスをしているという情報を現時点ではございません。 関連のおすすめ記事

日本企業のGartner Supply Chain Top25の選定は一度もない 選考基準は?

日本企業のGartner Supply Chain Top25の選定は一度もない 選考基準は?

Garner社は毎年「Gartner Supply Chain Top 25」を発表しています。私が調べた限り、このランキングは2010年頃から発表が始まったそうですが、日本企業の選出は過去1度もないです。ソニー、トヨタといった製企業を中心に、世界でも名を馳せている企業は少なくないと思うのですが、過去一度も25位内に入れていないというのは残念です。 そもそも、どのように選定されているのでしょうか?選定方法を調べてみました。 ◆精査1:Fortune Global 500とForbes Global List 2000 Garner社の発表によると、まず企業はFortune Global 500 & Forbes Global 2000に掲載されている企業に絞り込まれます。Fortune Global 500の2019年の結果における日系企業の選出は52社、Forbes Global 2000では223社がノミネートされました。 ◆精査2:年間売上高$12 Billion Gartner社はその上で、調査の効率性の観点から年間売上高$12 Billion以下の企業は足切りします。時価総額ではなく売上高なので、企業の将来性ではなく実績に基づいて足切りをしています。なおこのフィルタリングにより、Fortune Global 500の2019年の結果における日系企業の選出は52/52社、Forbes Global 2000では119/223社と全体の半分程度にまで絞り込まれます。 ◆精査3:その他除外 最後に、有形の製品を販売せずサプライチェーンを持たないサービス企業(銀行、保険、不動産、公共インフラ、ITサービス等)、選考要素に異常をきたすサプライチェーンを持つイレギュラー企業、最新の財務諸表を公表していない企業を除外しています。こうしたフィルタリングを経て、最終的には250~300社程度に絞られます。明確な基準については公表されていなかったので、機械的に進めているのか、マンパワーで精査しているのかも不明ですが、日系企業でサービス企業を除外すると約70社程度は基準を満たしている可能性が高そうです。 Company Name Revenue Toyota Motor $272,100 Honda Motor $142,600 Nissan Motor $108,700 Nippon Telegraph & Tel $107,500 JXTG Holdings $101,800 Softbank $86,200 […]

SCMソフトウェアベンダーまとめ

SCM(サプライチェーンマネジメント)ソリューションを提供するグローバルソフトウェアベンダーをまとめてみました。 日本に支社を持っているベンダーに対象を絞っています。 【JDA】 サプライチェーンに特化したソフトウェアを提供。サプライチェーンの上流から下流におけるプロセスをエンドツーエンドでカバーする豊富なソフトラインナップが強み。2012年にはRed Prairieを買収 ・設立:1985年 ・本社:アメリカ アリゾナ州 ・国内支社:中目黒(東京都目黒区上目黒2-1-1) ・主なソリューション:Luminate AI/ML、JDA Demand、JDA Assortment Optimization、JDA Transportation Management ・グローバル顧客数:4000社以上 ・主な顧客:日産、ボッシュ、3M、ABB、Walt Disney等 ・年間売上高:約1000億円~1500億円 ・その他:2019年にはPanasonic社との合弁会社を設立する覚書を結びサプライチェーンソリューションでの協業することを発表 【Kinaxis】 シングルプランニングプラットフォームを用いて1つのプラットフォーム上でサプライチェーンにソリューションを統合させていることが特徴。他社だとソリューションによってプラットフォームが変わる ・設立:1984年 ・本社:カナダ オタワ ・国内支社:品川(東京都港区港南2-16-1) ・主なソリューション:RapidResponse、Live Lens ・グローバル顧客数:不明 ・主な顧客:コニカミノルタ、日産、ニコン、アシックス ・年間売上高:約150億円 ・その他:2019年には本田技研がKinaxisの採用を発表しました。国内ではDeloitteやJFEシステムズとパートナー契約を結んでいる 【Infor】 世界中に68000社の顧客を持つグローバルソフトウェアベンダー。元々はERPパッケージベンダー ・設立:2002年 ・本社:アメリカ ニューヨーク州 ・国内支社:有楽町(東京都千代田区有楽町1丁目1−3) ・主なソリューション:Infor Nexus、Infor Supply Chain Execution、Infor SCE ・グローバル顧客数:68,000社以上 ・主な顧客:小松製作所 ・年間売上高:3000億~3500億 ・その他:2019年に日本国内におけるInfor Nexusの提供開始を発表。サプライチェーンの可視化強化に取り組む 【Manhattan Associates】 サプライチェーン専門のソフトウェアプロバイダー。11年連続でガートナー社マジック・クワドラントの倉庫管理システム (WMS) でリーダーの評価を獲得した実績を持つ ・設立:1990年 ・本社:アメリカ ジョージア州 ・国内支社:虎ノ門(東京都港区1 […]

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