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デルモンテ社、今月から商品タグを刷新

デルモンテ社、今月から商品タグを刷新

Del Monte Fresh Produce N.A.(北米フレッシュ・デルモンテ社)は、2020年1月27日、同社のゴールドパイナップルのタグを今月から刷新すると発表しました。 発表によると、パイナップルに貼り付けられるタグは、企業の持続性(sustainability)に関する事実を紹介するもので、全部で6つのパターンが用意されているとのことです。 グローバルで企業の持続性(sustainability)が企業ブランドに与える影響が高まる中で、同社は今回の取組を顧客とのコミュニケーションツールとして重要だと位置付けています。 ◆タグに掲載される6つのパターンの内容 1.ケニヤにある水路は、同国のカバ95匹の生息数の増加に貢献している 2.中米における同社の農業地の周辺において、子供への640のメリット・ベース・スカラーシップという形で教育支援活動に従事 3.1995年以降、同社バナナ園で使われる30,000トンのプラスチックをリサイクルしている 4.約1000種類の生物が、同社のマドリードの山林に生息する 5.2000年にパイナップル用の箱を変更してから、160,000トンの紙の利用を削減した 6.90%以上のパイナップルは、「sustainable farm(持続性ある農地)」として認証を得た場所で育っている 今回の取組は物流が、ただモノを運ぶという機能に加えて、こうしたマーケティング的な付加価値をも提供している事例として参考になります。今後、日本でも展開されるのか楽しみです。 http://www.freshdelmonte.co.jp/

トルコにおける商業用ドローンの法規制

トルコにおける商業用ドローンの法規制

トルコにおけるドローン利用の法規制について調べた内容の共有です。 以下が規制の概要と内容になります。   ドローン規制の管轄組織 トルコのドローン規制は「State Airport Administration of Turkey(トルコ共和国運輸インフラ省)」が担当しています。 URL:公式HP   ドローン規制の内容 ・500グラム以上のドローンを飛行させる場合政府への届け出が必要 ・商業用ドローンの場合は機体の重さに関係なく届け出が必要 ・上空120m以上の飛行は禁止 ・機体の重要制限は4Kgまで   その他の情報 ・外国籍者はトルコでドローンパイロットの資格が取れない ・許可証をもっていない場合、ドローンの国内持ち込みですら禁止。持ち込みが見つかった場合は機体を税関に押収される     ドローンビジネス参入ガイド   ドローンの教科書 標準テキスト – 無人航空従事者試験(ドローン検定)3級4級対応 改正航空法・完全対応版 (ドローン検定協会)

世界の道路ネットワーク距離で各国の物流事情を分析

世界の道路ネットワーク距離で各国の物流事情を分析

世界中でEコマースの利用が拡大する中で、消費者に商品を届ける物流網の重要性も高まってきています。 最近ではドローンの活用といった物流領域に先端技術を取り入れる動きも始まっていますが、現実的には特にラストワンマイルの輸送においては陸運に頼らざるをないのが現状です。 今回はそんな陸運を支える道路ネットワークに着目し、世界各国のGDP、人口、面積といった情報と比較しながら、各国の物流事情や特徴を分析してみました。 各国でデータの更新状況が異なりますので、若干誤差が生じる可能性がある点はご了承下さい。 Table of Contents まずはGDPの世界ランキング(2019) 世界の道路ネットワーク距離数 上位20位 1位はGDPで世界1位でもあるアメリカがぶっちぎり。国中に道路ネットワークが張り巡らされているからこそ、国民の需要に対応することが出来、国の経済活動も進んだのかなと考えます。 その後をインドと中国が付けています。それぞれで13億と14億の人口を有するこの2国であれば、上位にランクされているのも納得です。 そして4位と5位につけるのがブラジルとロシア。BRICsを背負う経済成長の面で注目の2国として、上位5に食い込んでいます。 そして惜しくもベスト5を逃した6位の日本。他国と比べて面積が小さいながら検討しているのではと考えます。 GDP上位国は道路ネットワークでも上位につけている傾向が見られます。GDPと道路ネットワークの距離は密に関連しているということが考えれます。 対面積あたり道路ネットワーク 上位20位 続いて各国の面積(Km2)あたりの道路ネットワーク距離数です。考え方としては人口密度と同様で、1面積単位に対してどの程度道路ネットワークが張り巡らされているのかを分析してみました。 1位は日本が断トツです。 2位のドイツと比べてみても頭一つ抜けているのが分かります。緻密な作業が得意な国民性はこうしたところでも表れているのでしょうか。 そして総距離数では1位と3位のアメリカと中国はベスト10外です。アメリカも中国も面積が大きいことが原因だと考えらえます。 気になるのはタイ。 上位を欧州勢が連ねる中で東南アジアの中では最高の7位につけています。 タイも日本と同じく国有面積は小さいですが、道路ネットワークという点では整備された国であることが考えられます。 面積の小さい日本やドイツがランク上位にあり、面積の大きい国がランク下位にあることを考えると、面積の大小が道路ネットワークに与える影響は小さいと考えられます。 対人口あたり道路ネットワーク 上位20位 最後に人口あたりの道路ネットワーク数です。 こちらの分析では上位ランクほど人口あたりの道路距離が長いということになるので、考え方次第では無駄に道路が長いということが考えれます。 逆に下位であるほど、総人口に対する道路の距離数が短いという結果になるので、考え方次第では道路が足りてない=まだまだ道路ネットワークを拡大させられる余地があるということが考えられます。 1位は意外にもフィンランドです。 こちらはフィンランドの道路距離数に林道、公道、私道といった情報が含まれているので距離数が伸びたというのと、人口が500万人程度なので人口の少なさが原因だと考えられます。 ランク下位はインド、インドネシア、中国、トルコ、イギリスです。 イギリスを除けば人口が多い国であるという傾向が見えてきます。 人口が多い国が下位にあり、人口の少ない国が上位にいることを考えると、人口の多い/少ないが道路ネットワークに与える影響は小さいということが考えられます。 ◆結論 ◎GDPと道路ネットワークは傾向としては相関関係にある ◎面積が大きかったり人口が多ければ道路ネットワークも長いとは限らない ◎また面積が小さいから道路ネットワークも短いとも限らない 関連するおすすめ記事!! 物流ニュース!!

南アフリカにおけるトラックドライバーの労働基準

南アフリカにおけるトラックドライバーの労働基準について調べてみました。 南アフリカにおける道路の総距離は世界で10番目と巨大な輸送ネットワークを有しています。南アフリカのGDPは2011年をピークに2016年までは下降トレンドでしたが、2017年と2018年で連続して前年比を上回っていて景気回復の傾向にあります。 ポテンシャル大きい南アフリカ市場でビジネスを検討する際に参考にしてみて下さい。 ◆南アフリカ(South Africa) 【労働時間の上限】 南アフリカ政府が発刊している官報(Government Gazette)のRegulation 272によれば、南アフリカでのトラックドライバーの労働時間に関しては下記の通り定められています。 -連続運転可能時間は5時間まで。その後10分間の休憩を取ること -5時間30分の運転時間の中で、累積で30分間の休憩をはさむこと -24時間の中で運転できるのは15時間まで。連続して9時間の休憩を取ること 上記法規制が定められている一方で、南アフリカでは労働組合による団体交渉(Collective Bargaining Council)による取決めの力が強いそうで、現実的にはこちらの労使交渉で決まった下記上限に従うことの方が多いとのことです。 -90時間/週以上を超えないこと ※これは残業時間や休日出勤も含む 【法定最高速度】 南アフリカでの法定速度制限は2017年3月に改訂されたばかりです。 南アフリカでの速度制限は、Urban(都心部)、Rural(地方部)、Freeway(高速道路)の3区分に分かれていて、改訂前比で20Km/hour下方修正されました。 -Urban Area: 40Km -Rural Area: 80Km -Freeway: 100Km ※ただし、9000Kg以上のトラックに関しては制限速度が80Km/hourとなるようです。 【その他】 ・Government Gazette Regulation 272Cによればトラックドライバーは自身の運転時間を記録しておく必要があります 【備考】 ・南アフリカでは、外国人のトラックドライバーを追放しようと暴力的な行為が多発していて、治安は良好ではない

グリーンロジスティックス メリットとデメリット

グリーンロジスティックス メリットとデメリット

Table of Contents そもそも「Go Green」とは 世界では当たり前のように、ビジネスにGo Greenを取り入れる活動が行われています。 そもそもGo Greenというのはスローガンのようなもので、その意味としては地球に優しい環境に配慮したビジネスを推進しようという試みのことを指します。 環境に優しいエコな商品を使うことで、持続可能な社会の実現を目指すという発想です。 こうしたGo Greenを物流領域に取り入れてできた造語が、Green Logistic(グリーンロジスティックス)です。 特にヨーロッパ系の企業は環境への意識が高く、物流企業や3PL企業でもコストと同じぐらい重要な指標として考えられているようです。 例えばドイツ系のDBシェンカー社は、対2006年比で2020年には30%、2030年には50%の二酸化炭素排出削減の目標を掲げていますし、同じくドイツ系のDHLは2050年までに二酸化炭素排出量を0にまで削減する目標を掲げています。 この動きは日本にも徐々に浸透し始めています。 日本政府は、2070年までに二酸化炭素を実質0とする目標を発表しました。 現状CCPI(Climate Change Performance Index) と呼ばれる、各国の気候変動対策へのパフォーマンスのランキングでは全58か国中50位ですが、世界的な動きを受けて、今後はエコの重要性が増してくることが考えられます。 日本も今後は、より環境に配慮したGo Greenな取組みをロジスティックスに取り入れたグリーンロジスティックスを推進していく必要性が高まっています。 日本での「Go Green」 世界で始まった「Go Green」の動きは日本にも徐々に浸透し始めています。 日本政府は、2070年までに二酸化炭素を実質0とする目標を発表しました。 現状CCPI(Climate Change Performance Index) と呼ばれる、各国の気候変動対策へのパフォーマンスのランキングでは全58か国中50位ですが、世界的な動きを受けて、今後はエコの重要性が増してくることが考えられます。 日本も今後は、より環境に配慮したGo Greenな取組みをロジスティックスに取り入れたグリーンロジスティックスを推進していく必要性が高まっています。 グリーンロジスティックスのメリット 1.差別化要素となるメーカー側としても、地球に配慮した優しい取り組みを推進しているというイメのはブランドイメージの向上に繋がります。グリーンロジスティックスへの取り組みをアピールすることで、特にエコ意識の高い外資企業や、Sustainabilityを重視している企業からビジネスパートナーとして認定してもらえる可能性が上がります。 2.長期目線ではコストダウンになる無駄なエネルギーの削減に向けて、ビジネスを全体で最適化しようとする取り組みが進みますので長期で見るとオペレーションが効率的になりコスト削減が見込めます。 グリーンロジスティックスのデメリット 1.短期目線だとコストアップ昨今のドライバー賃金高騰もあり、物流費が企業の収益を圧迫しています。グリーンロジスティックスを推進する上で、専門知識のある人材の確保や育成、エコ実績値の管理といった追加コストは発生してくると思います。短期で物流費を圧迫する要因の一つになり得ます。 2.普及するかわからないやはり物流というのは、なるべく安い料金で、モノが壊れることなく目的の場所に運ばれることが絶対命題です。企業の経営状況が悪化している中で、強制力のないグリーンロジスティックスが国内で確実に普及するのかはわからないです。場合によっては、採算が合わなくなってしまうリスクがあります。 グリーンロジスティックスの課題:インフラの整備 グリーンロジスティックスのさいたる例が、電気自動車の利用です。ガソリン車に比べてEV車は二酸化炭素排出量が少ないということはわかっていますが、電気自動車を利用するための充電施設の確保は現状難しいと考えられます。 とはいえ、日々技術は進化していますし、今後はより環境に配慮したグリーンロジスティックスに対する注目は上がっていくことが考えられます。

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