Shopifyが物流部門をFlexportに売却へ

これはそこそこBig Newsではないでしょうか。

グローバルEコマースサイトを提供する米Shopifyが自社の物流部門をFlexportに売却すると発表しました。

https://www.cnbc.com/amp/2023/05/04/shopify-offloads-logistics-business-to-flexport.html

Flexportは、国際物流や貿易業務をデジタル管理するシステムを提供するデジタルフォワーダーです。

2019年頃にソフトバンクが巨額出資したことでも話題になりましたね。

国際物流のクラウド管理に強みを持つのですが、そんな同社がShopifyが持つEコマース、陸上輸送の物流網を買収するということです。

その結果、Flexportはこれまで培ってきた国際物流プラットフォームから、ラストワンマイル物流にも事業を展開していくわけです。

この流れは、サプライチェーンの大きな課題として、End to Endでの最適化が求められる中で、国際物流のみに特化したサービスというのはマーケットフィットしずらく、必然の流れなのかもしれません。

荷主からしたら、国際物流も陸上輸送も全てワンプラットフォームで管理したいという思惑が働くので、、、

そんで今はプロジェクト44とかがその辺りのサービスを提供し始めていて、業界的に垣根がなくなって、バチバチやり始めた中でのこの発表。

今後サプライチェーンのデジタルプラットフォームプレーヤー間のユーザーの取り合いは激化していきそうですね。

しかも今回の売却にあたって、ShopifyはFlexportの株式の13%を取得するとのことで、ShopifyとFlexportのスタートアップ2社が連合する形ということになります。

Shopify側も、Amazonやウォルマートとの競争が激しくなっていて、こうした流れになったものとの記載もあります。

いずれにせよ、この発表はサプライチェーン業界にとってかなり興味深いビッグニュースで、今後他社がどのように動いてくるのか楽しみです。

 

 

 

 

ブログ管理人について

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元々物流会社で勤務してました。今は外コン勤務です。
SCMに携わってもうすぐ10年。自分の学びも含め、世界の物流・サプライチェーンに関する情報収集・発信しています。
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