Month: May 2023

HaviとKinaxisがファストフード業界向けソリューション提供で提携

3PL・物流サービスプロバイダーのHavi Supply Chainは、米Kinaxis社と共同で、ファストフード業界向けにKinaxisのソリューションを活用したサプライチェーン最適化サービスを提供することを発表しました。 Kinaxisが提供するAI/機械学習を活用した最適化エンジンRapidResponseを活用し、 サプライチェーンの予知や予測分析、End-to-Endでのサプライチェーンの可視化、柔軟なシナリオ分析サービスを提供するとのことです。 3PL企業とSCMソフトウェア企業は、物流業界・部門向けにサービスを提供するという点で、顧客基盤が重なるので、こうしたアライアンスの動きは今後も進みそうですね。 ●URLはこちら https://www.havi.com/press/leading-supply-chain-company-havi-and-supply-chain-technology-leader-kinaxis-join-forces

2023年3月の航空貨物は対昨年比で減少

航空貨物向けの管理システムを提供するCargo.AIが、2023年4月の航空貨物の物量レポートを公開しました。 その結果によると、2023年3月の航空貨物のCTK(コートン・トン・キロメートル*輸送トンキロメートル)は2022年比で7.7パーセント減少。 グローバルでの物量は全体として減少傾向にあることを発表しました。 ●レポートはこちらで公開しています https://www.cargoai.co/blog/capacity-statistics-apr-2023/

Gartnerがリアルタイム・輸送プラットフォームのMagic Quadrantを発表

Gartner社がReal Time Transport Visibility Platform(リアルタイム・輸送可視化プラットフォーム)のマジック・クアドラントを発表しました。 これはガートナー社が毎年発表している調査結果で、Ability to Execute(実行性)とCompleteness of Vision(ビジョン・方向性の完成度)の2つの軸で、世の中の様々なテクノロジーを評価しているものです。 今回は、「リアルタイム・輸送可視化プラットフォーム」の2023年版の調査結果を発表しました。 下図が結果です。 2022年と変わらず、Project44とFourkitesがリーダーポジションにつけています。 2021年→2022年→2023年と時系列で辿ってみると、この2社が他社・他サービスを引き離している傾向が見られます。 テクノロジーとしてはまだまだ新しい領域かと思いますが、それでもある程度は勝者と敗者の線引きが明確になってきている感じですかね。 岸田首相が「強靭なサプライチェーンの構築」を重点項目に挙げていたりと、社会的にもサプライチェーンの可視化に対する関心は今までより高まっています。 そうした中で、今後新興会社やGAFAM勢といったビックテック企業がどのようにサービスを提供してくるのか楽しみです。

Shopifyが物流部門をFlexportに売却へ

これはそこそこBig Newsではないでしょうか。 グローバルEコマースサイトを提供する米Shopifyが自社の物流部門をFlexportに売却すると発表しました。 https://www.cnbc.com/amp/2023/05/04/shopify-offloads-logistics-business-to-flexport.html Flexportは、国際物流や貿易業務をデジタル管理するシステムを提供するデジタルフォワーダーです。 2019年頃にソフトバンクが巨額出資したことでも話題になりましたね。 国際物流のクラウド管理に強みを持つのですが、そんな同社がShopifyが持つEコマース、陸上輸送の物流網を買収するということです。 その結果、Flexportはこれまで培ってきた国際物流プラットフォームから、ラストワンマイル物流にも事業を展開していくわけです。 この流れは、サプライチェーンの大きな課題として、End to Endでの最適化が求められる中で、国際物流のみに特化したサービスというのはマーケットフィットしずらく、必然の流れなのかもしれません。 荷主からしたら、国際物流も陸上輸送も全てワンプラットフォームで管理したいという思惑が働くので、、、 そんで今はプロジェクト44とかがその辺りのサービスを提供し始めていて、業界的に垣根がなくなって、バチバチやり始めた中でのこの発表。 今後サプライチェーンのデジタルプラットフォームプレーヤー間のユーザーの取り合いは激化していきそうですね。 しかも今回の売却にあたって、ShopifyはFlexportの株式の13%を取得するとのことで、ShopifyとFlexportのスタートアップ2社が連合する形ということになります。 Shopify側も、Amazonやウォルマートとの競争が激しくなっていて、こうした流れになったものとの記載もあります。 いずれにせよ、この発表はサプライチェーン業界にとってかなり興味深いビッグニュースで、今後他社がどのように動いてくるのか楽しみです。

外資系物流社員が注目する物流DXテクノロジー

こんにちは。 現在は物流向けにITコンサルティングをしている管理人です。 先日ヤマト運輸さんが宅配分の配達を一部地域で1日遅くする報道が出てましたね。 物流業界は元々成り手が不足していましたが、 一方、そうした中で物流オペレーションの効率化は今まで以上に求められということで、実際に物流業界で働いている身として、 ●ハコベル ハコベルは、 スポット配送に強みを持っていて、ネットから配送依頼ができるので、トラックを突発的に1台手配したいといった場合に便利なサービスです。 一定の配送は定期便にお願いして、足が出た物量はハコベルを組み合わせて活用することで、より積載・コスト効率の良いオペレーションが実現可能です。 ●Souco Soucoは、倉庫のマッチングサービスで、必要な分・期間だけ倉庫が借りられるサービスです。 季節性のある製品を扱う会社や、需要が急に増え倉庫の追加スペースが必要な場合、必要な分だけ間借りできるので、無駄がなくコストメリットが高いです。 3PL企業や物流不動産会社に委託しようとしても、そもそもスペースが余っていなかったり、求めている場所に倉庫がないケースもあるので、こうしたプラットフォームを使うと求めている条件に当てはまった倉庫が見つかりやすいです。 ●Rapyuta Robotics Rapyuta Robotics(ラピュタ・ロボティックス)は、ピッキングロボットを提供するロボティックス企業です。 ロボットはAIが搭載されているので、最適なピッキングルートを計算して、より効率のいい庫内オペレーションを実現します。

アクセンチュア、SAPサプライチェーンに強いEinr ASを買収

またまたアクセンチュアの買収話ですか。 ここ数年、アクセンチュア社の中小コンサル会社や、テック企業の買収が相次いでますよね。   今回の買収発表は「Einr AS」というノルウェーのコンサルティング企業です。 SAPの中でもサプライチェーン&ロジスティックスソリューションに専門性を持つ会社のようです。 地元の会社なので、日本マーケットに与える影響はほぼないと思いますが、 ●URL:https://einr.no/   技術の獲得というより、人材(専門性)の獲得が狙いですかね。   このアクセンチュアの買収トレンドはいつまでの続くのでしょうか。。。

外資系物流社員が注目する物流DXテクノロジー

外資系物流社員が注目する物流DXテクノロジー

こんにちは。 現在は物流向けにITコンサルティングをしています。 先日ヤマト運輸さんが宅配分の配達を一部地域で1日遅くする報道が出ていました。 物流業界は元々成り手が不足していましたが、そこに残業時間に上限が設けられる2024年問題が控え、オペレーションはかなりひっ迫している状況みたいです。 一方、インバウンドの旅行者は感染症直前の水準にまで増えていて、国内の物量は増加傾向という状況。。。 そうした中で物流オペレーションの効率化は今まで以上に求められていますよね。 ということで、実際に物流業界で働いている身として、幾つか気になる物流テックやサービスをまとめてみました。 ●ハコベル ハコベルは、セイノーホールディングスとラクスル社が共同出資している物流サービスです。 スポット配送に強みを持っていて、ネットから配送依頼ができるので、トラックを突発的に1台手配したいといった場合に便利なサービスです。 一定の配送は定期便にお願いして、足が出た物量はハコベルを組み合わせて活用することで、より積載・コスト効率の良いオペレーションが実現可能です。 ●Souco Soucoは、倉庫のマッチングサービスで、必要な分・期間だけ倉庫が借りられるサービスです。 季節性のある製品を扱う会社や、需要が急に増え倉庫の追加スペースが必要な場合、必要な分だけ間借りできるので、無駄がなくコストメリットが高いです。 3PL企業や物流不動産会社に委託しようとしても、そもそもスペースが余っていなかったり、求めている場所に倉庫がないケースもあるので、こうしたプラットフォームを使うと求めている条件に当てはまった倉庫が見つかりやすいです。 ●Rapyuta Robotics Rapyuta Robotics(ラピュタ・ロボティックス)は、ピッキングロボットを提供するロボティックス企業です。 ロボットはAIが搭載されているので、最適なピッキングルートを計算して、より効率のいい庫内オペレーションを実現します。 いかがでしたでしょうか。 他にも色々気になっているテクノロジーはありますので、順次更新していきますね!

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