ガートナー社が毎年発表しているSCMランキングのトップ25についてはこちらの記事でコメントしましたが、26位から50位の企業も発表となってましたので共有。 44位にトヨタモーター(トヨタ自動車)がランクインしてます。 確かここ数年日系企業のランクインは見られなかったはず、、 日本にはまだまだ世界的なメーカーが多いので、もっとSCM領域が注目されるといいですね。 ●ソース https://www.gartner.com/en/supply-chain/research/supply-chain-top-25/ranks-26-50-industry-leaders
Month: September 2023
【海運・海外】マースクとCMA CGMが代替エネルギーの利用で協業
世界トップのフォワーダー、マースク社とCMA CGMが代替エネルギーの利用で協業することを発表しています。 https://shippingwatch.com/carriers/Container/article16443551.ece マースクはデンマーク、CMA CGMはフランスと、共に欧州発の海運企業として、環境対策については足並み揃えていく感じですね。 日本では声高く聞こえることは少ないですが、特に欧米では企業のSDGs・人権保護への取り組みが重視されていて、荷主から選ばれるためにも大切な取組み内容となっています。 この度の発表は、2大海運企業の代替エネルギーの利用における協業発表ということですが、これをきっかけに今後両社がどのような形で協業していくのかも楽しみな内容ですね。
【海外・海運】Maersk、Amazonとバイオ燃料を使った海上輸送契約を締結
Maersk(マースク)はAmazon(アマゾン)社とメタノールを使ったバイオ燃料による海上輸送を、2023年から2024年にかけて20,000FFEの貨物量分を行う契約を締結したと発表しています。 ●元ソースです https://www.offshore-energy.biz/maersks-methanol-powered-feeder-to-transport-amazons-goods/ AmazonはGlobal Optimismと共同して、2040年までにCO2排出量をネット0(カーボンオフセット)を目指す気候変動誓約を推進しています。 現時点での参加企業数は400以上で、そこにはMicrosoftやIBMなどのIT企業や、マッキンゼーやPwcなどのコンサルファーム、シーメンスやコカコーラといったグローバル企業が参加しています。 企業の垣根を超えて、世界的に気候変動対策(SDGs)を推進する流れが強まっています。 そうした中、このカーボンニュートラルの目標達成に向けて具体的な取り組みを行うことが求められています。 今後もSDGsを意識した会社の取り組みは広がっていくと思いますし、こうしたグローバルな大手企業から選ばれるためにも、会社としてSDGsを意識した経営の舵取りが必要になっていることを感じます。
【国内・サプライチェーン】ヤマハがプロジェクト44採用を発表
日産に続いてヤマハ自動車もプロジェクト44を採用とのことです。 ●元ソース https://www.project44.com/press-releases/yamaha-selects-project44 ヤマハはプロジェクト44のプラットフォームを活用することで、海上の貨物輸送の可視化に取り組むことを発表。 プロジェクト44と言えば先日日産自動車が採用を発表したばかりですね。 ●元ソース https://www.project44.com/press-releases/nissan-selects-project44s-supply-chain-visibility-platform-to-enhance-global-logistics-network-resiliency 日産・ヤマハも完成品メーカーとして、多くの部品サプライヤーを抱えますし、共にグローバルに販売網を持ちますので、サプライ・チェーンの可視性を向上させることのメリットは大きそうですね。
【海外・サプライチェーン】 Flexport、採用取り消し相次ぐ
米スタートアップ、Flexport社(フレックス・ポート)で採用の取り消しが続いてるようです。 引用元は下記のツイートです。 Flexport is rescinding a bunch of signed offer letters for people who were starting as soon as this Monday. I am deeply sorry to those people who were expecting to join our company and won't be able to at this time. It's messed up. But no way around it, we have had a […]
【国内・海運】ONE、今後5年で従業員数倍増へ
下記の元記事にありますが、川崎汽船、商船三井、日本郵船からなるコンテナ定期船事業のONEは、シンガポール本社の従業員数を今後5年で500人増とする計画を発表しました。 現在の従業員数の2倍となる見込み。 コンテナ船の拡大を一層進めていく方針を示した形となりました。 https://shippingwatch.com/carriers/Container/article16418938.ece 海運は世界的にも競争が激しく、特に昨今は中華系の企業が躍進しています。 海運業界はコロナ禍での運賃上昇により、各社売上・利益が上振れしました。 その一部をこうして人員採用への投資に向け、今後の事業の基盤を強化していくための人財への再投資を取る形になったのは、長い目で見れば良い選択なのではないでしょうか。
【海外・海運】パナマ運河の渋滞混雑 10ヶ月続く見込み
ビジネスインサイダーが発表した下記記事によると、パナマ運河が水不足の影響で、船舶の通行数にかかっている制限が今後10ヶ月続く見込みとのこと。 プロジェクト44の発表によると、非予約線がパナマ運河の通行にかかる時間は、2023年6月と比較して280%増となった。 影響を受けているのは非予約線なので、予約線は問題なく通行できているとのことですが、このまま混雑状況が続けば物流は更に混乱を来しそうです。 https://www-businessinsider-com.cdn.ampproject.org/c/s/www.businessinsider.com/panama-canal-traffic-jam-months-to-clear-impact-holiday-shopping-2023-8?amp
【海外・サプライチェーン】サプライチェーンエクセレンス 最終候補企業を発表
サプライチェーンの賞レースというと国内ではあまりイメージが湧かないかもしれませんが、 グローバルではSupply Chain Excellence Awardと呼ばれる年一回のコンテストがあります。 サプライチェーンの戦略とデザイン、サプライチェーンのオペレーション、サプライチェーンのイノベーションなど、様々なカテゴリーからなりますが、2023年開催分の各カテゴリーの最終候補者が決まったようです。 ●最終候補リストはこちら https://www.logisticsmanager.com/supply-chain-excellence-awards-2023-finalists-announced/ この界隈の人間として日々思うのが、日本国内ではサプライチェーンのプレゼンスが低く、企業横断での供給網を考えるような意識は低いです。 こうしたコンテストの結果を参考にしてより強靭なサプライチェーン体制を構築していければいいなと思い共有です。 幾つか気になった企業 ・ShipBob。オムニフルフィルメントサービス https://www.shipbob.com/ ・Zeelo。通勤・通学向けサービス https://zeelo.co/uk ・VisionTrack。AIを搭載したテレマティックス https://www.visiontrack.com/ VisioTrackなんかは、AIの画像認識技術で車間距離やスピードなどを記録して、そのデータを分析して、ドライバー毎のパフォーマンスを可視化する的な感じ。 自動運転用の技術を、運転用途ではなく、テレマティックスの走行データの記録用に活用するってイメージですね。 他にも面白そうなテックはあると思うので、追って見てみたいなと思います。