ドイツスタートアップWingcopter、メルクとオフィス間ドローン配送の実証実験

【ダイジェスト】

ドイツのドローンスタートアップWingcopter(ウィングコプター)と、ドイツの大手化学・医薬品メーカーのMerck(メルク)は、フランクフルト大学と共同して、ドローンによるオフィス間配送の実証実験に成功したと発表しました。

今回の飛行では、メルクの顔料のサンプルを、研究所があるゲルンスハイムからメルク本社のあるダルムシュタットまでのおそよ25Km離れたオフィス間を配送しました。

今回の飛行実験は、電力線、電車、道路等が入り組む都心部での実験である点で、ドローン配送の本格運用に向けた大きな進歩だと考えられています。また、今回の飛行実験は、目視外の飛行(レベル3)として、商用化の実現に向けて大きく前進した形となりました。

国内でも楽天がゼンリンと東京電力とタイアップを組んで、ドローン配送のレベル3の実証実験に成功しましたが、世界の大手企業も着々と技術に磨きをかけているようです。

関連するおすすめ記事!!

アメリカにおける商業用ドローンの法規制

昨今のドライバー不足とEコマースの台頭を受けて、世界中でドローンによる宅配実験が進んでいるようです。 日本でも楽天がドローンによる宅配サービスとなRakuten Droneを始めました。 今後、こうした各企業の試験飛行を通じて、空のインフラが技術面でも法規制面でも整備されていくのではないでしょうか。 本記事では、ドローン配送のパイオニアであるアメリカにおける法規制を調べてみました。 なお商業用ドローンは新しい産業で今後法規制が変化する可能性が高いです。 特にアメリカは法律が頻繁に変わるので最新の情報をアップデートするといった対応が必要です。 ドローン規制の管轄組織 アメリカにおけるドローンの法規制は、FAA(U.S. Federal Aviation Authority)という政府機関にて整備されています。 FAAはアメリカの運輸省の下部機関であり、航空輸送の安全維持を担当している政府部局となります。 ドローン規制の内容 ・ドローンを飛ばすにはRemote Pilot CertificateというFAAが発行する免許が必要である ・機体をFAAに登録する必用がある。FAADrone Zoneというwebsiteより申請 ・機体は積載物含めて55ポンド以下 ※55ポンドは約2.5Kg ・Class G Airspace内でのみ飛行が可能 ※Class Gとはアメリカの飛行可能空域の区分です。上空約4400mみたいです ・機体はvisual line of sight内で飛行すること ※visual line of sightとは、人間と機体の間に障害物がない状態みたいです ・400 Feet以下で飛行させること ※400Feetは134メートルです。飛行可能領域がClass Gとかぶっていますが ・日中又はTwilightの時間帯で飛行すること ※twilightは日の出直前、日の入り直後のたそがれの時間帯のこと ・制限速度は100mph以下 ※100mphは時速160Kmです ・有人飛行がいたら右にそれて道をあけること ・人の上を飛ばしてはいけない ・動いている車上から飛ばしてはいけない。ただし、人口が少ない場所に関してはOK ソース ◆FAA:FAA公式サイト ドローンビジネス参入ガイド   ドローンの教科書 標準テキスト – 無人航空従事者試験(ドローン検定)3級4級対応 改正航空法・完全対応版 (ドローン検定協会)

Read More »

 

 

 

 

ブログ管理人について

ブログ管理人について

元々物流会社で勤務してました。今は外コン勤務です。
SCMに携わってもうすぐ10年。自分の学びも含め、世界の物流・サプライチェーンに関する情報収集・発信しています。
よろしくお願いします。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA


Scroll to Top