5月のTruck Tonnage指数、4月に続き低下

北米のATA(米国トラック協会)が毎月発表しているTruck Tonnage指数というものがありまして、これはざっくり言うと当月の北米内においてトラックが輸送した貨物量を測定する指標です。

北米内においてどれくらいのモノが移動したのかを計測する指標なので、経済指標としても使われることがあります。

そしてATAが今月発表した2020年5月のTruck tonnage指数は、「106.1」と対前月の4月比率で-1.1ポイント、対昨年同月比で-9.6でした。

 

対昨年比-9.6%はリーマンショック直後以来の下落率であるものの、ATAのチーフエコノミストのBob Cosatelloは、

While tonnage fell in May, even though other economic indicators like retail sales and housing starts rose, I’m not overly concerned

と他の指標が4月に比べて改善傾向にあるのは確かだが、この落ち込みには大きな懸念はないとコメントしています。

その理由として、

First, while down over 10 percent sequentially in April, truck tonnage did not fall as much as other economic indicators that month. Second, there are indications that freight continues to improve as more and more states and localities lift lockdown restrictions.

そもそも今回の比較対象である前月4月の下落率が他の指標に比べて悪くなかったということ、そして今後ロックダウンが解除されることが想定されるので指数は改善に向かう(これ以上は悪くならない)ことを挙げています。

ただ今後のコロナ次第では更に悪化する可能性もあり、引き続き不透明な状態が続いていることには変わりないようです。

 

※原文はこちら

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大手海運、スエズ運河を通行できず

マースク、OOCL、MSC Mediterianなど、大手海運企業がスエズ運河を通行しないことを発表しています。 紅海で攻撃を受けていることを受けて、こうした対応を進めているとのことです。 https://shippingwatch.com/carriers/Container/article16694169.ece     人気の記事! ◎外資系物流社員がおすすめする物流書籍7冊 ◎サプライチェーンにおけるレジリエンスとは 何故必要なのか ◎実際に働いて分かった物流担当者におすすめの資格     ブログ管理人について 元々物流会社で勤務してました。今は外コン勤務です。 SCMに携わってもうすぐ10年。自分の学びも含め、世界の物流・サプライチェーンに関する情報収集・発信しています。 よろしくお願いします。 Follow @insight_eagle

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Cosmic Frog 輸送ルート最適化システム提供開始 業界に激震か

Cosmic Frogが輸送ルート最適化システムを提供すると発表しました。 https://note.com/scd4/n/n8275131cd50a?utm_medium=email&_hsmi=283730648&_hsenc=p2ANqtz-_j1vLrnW6nRRVNZO_jU6i56IfYUP4lpMA4qEEYSSN1qCHlsPm-IxOPtI1kLu66-8PWLfHfJgZBw4hxgH80-scYzgTcr3Zu5Aa_F5JyMUdDStNH1rY&utm_content=283730648&utm_source=hs_email 従来Cosmic Frogは、サプライチェーン上に存在する様々なコストパラメーターを総合的に考えて、エンド・ツー・エンドで最適化する機能を提供してきました。 今回のリリースでは、サプライチェーン上の1つの領域(ラストワンマイル、幹線等)に対して、輸送経路を最適化する機能を提供する運びとなります。 これにより、複数の納品先がある場合でも、トラックの移動ルートを分析・改善することが可能となります。 一方輸送ルート最適化のアウトプットの品質は、どれだけ緻密な道路情報・データを持っているか、その導出エンジンに依存します。 正確な交通情報、経路情報をより多く持っている方が、より正確なルートを提案できるわけです。 また納品先が多数存在する場合、移動経路の組み合わせ数は膨大になるので、最適化に対してどのような手法を使うのか、細かいシステムの機能が品質を左右します。 輸送ルート最適化は、他にも様々な企業が提供しているサービスなので、品質面で他社とどう差別化できているのか気になるところです。     人気の記事! ◎外資系物流社員がおすすめする物流書籍7冊 ◎サプライチェーンにおけるレジリエンスとは 何故必要なのか ◎実際に働いて分かった物流担当者におすすめの資格     ブログ管理人について 元々物流会社で勤務してました。今は外コン勤務です。 SCMに携わってもうすぐ10年。自分の学びも含め、世界の物流・サプライチェーンに関する情報収集・発信しています。 よろしくお願いします。 Follow @insight_eagle

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Freight Tech受賞企業決まる 1位はアマゾン・フレイト

今年のFreight Techの受賞企業が決まりました。 Freight Techは毎年一度発表される、輸送・運輸業界に影響を与えたテクノロジー企業です。 今年のトップ3は下記の通りです。 https://www-freightwaves-com.cdn.ampproject.org/c/s/www.freightwaves.com/news/freightwaves-announces-2024-freighttech-25-winners/amp 1位 Amazon Freight(アマゾン・フレイト) Amazonが運営している荷主と輸送企業のマッチングサービスです。FTLと呼ばれるトラックの車建てサービスを提供する輸送企業と荷主を直接繋ぐサービスとして、北米を中心に展開が進みます。日本での展開は未定ですが、いずれ日本にも上陸するのではないでしょうか。 2位 Plus トラックの自動運転サービスを提供する会社です。自動運転サービスのオープン化を目指す革新的な企業の1つです。 https://plus.ai/ 3位 Fillogic 小売業界に特化した物流サービスの提供。抵コストで高品質なMicro-Distributionサービスを提供する。ちなみにMicro Distributionはここ数年で海外を中心に進みつつある新しい物流の姿で、これまでは倉庫で在庫を管理していたものをなるべく消費者に近い場所で在庫することで、納期等のサービス品質を上げていこうとする取り組みです。 https://fillogic.com/retailers-brands 上位3社のビジネスモデルがそれぞれ全く異なっていて面白いですね。 それにしてもやはりAmazon Freightは脅威ですね。 日本でもラクスルが同様のサービスを提供していますが、Amazonは資本力で大きく上回りますので、今後の日本展開の動きは注視していく必要がありますね。     人気の記事! ◎外資系物流社員がおすすめする物流書籍7冊 ◎サプライチェーンにおけるレジリエンスとは 何故必要なのか

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Maerskがレイオフを開始

世界No.1の海運会社Maerk(マースク)が、本社メンバーを中心にレイオフを開始したとのことです。 https://shippingwatch.com/carriers/Container/article16620695.ece グローバル全体で2,500人にあたる人材をレイオフ予定とのこと。     人気の記事! ◎外資系物流社員がおすすめする物流書籍7冊 ◎サプライチェーンにおけるレジリエンスとは 何故必要なのか ◎実際に働いて分かった物流担当者におすすめの資格     ブログ管理人について 元々物流会社で勤務してました。今は外コン勤務です。 SCMに携わってもうすぐ10年。自分の学びも含め、世界の物流・サプライチェーンに関する情報収集・発信しています。 よろしくお願いします。 Follow @insight_eagle

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【物流・テクノロジー】Project44がCelonisと協業

輸配送可視化サービスを提供するProject44は、プロセスマイニングツールを提供するCelonisとの協業を発表しました。 https://www.project44.com/press-releases/project44-partners-with-celonis ここ数年でサプライチェーン関連のスタートアップ企業の協業発表が相次いでます。 今回はCelonisというプロセスマイニングという手法で業務改善を進めるソフトを提供する企業との協業になりますが、こちらも興味深いですね。     人気の記事! ◎外資系物流社員がおすすめする物流書籍7冊 ◎サプライチェーンにおけるレジリエンスとは 何故必要なのか ◎実際に働いて分かった物流担当者におすすめの資格     ブログ管理人について 元々物流会社で勤務してました。今は外コン勤務です。 SCMに携わってもうすぐ10年。自分の学びも含め、世界の物流・サプライチェーンに関する情報収集・発信しています。 よろしくお願いします。 Follow @insight_eagle

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【SCM】クニエ、キナクシス、Project44、NTTデータ、アナプランが新ソリューションに向けて協業開始

コンサルティング会社クニエは、キナクシス、プロジェクト44、NTTデータと協業し、Googleクラウド環境上で稼働するSCM向けソリューション提供を行うと発表しています。 https://www.qunie.com/release/20231108/ サプライチェーンのエンド・ツー・エンドでの最適化に向けて、各社のソリューションを組み合わせたコンサルティングサービを提供していくようです。 確かにSCMは、資材の調達に始まり、生産や在庫保管、最終納品先までのラストワンマイルと、業務が多岐に渡るので、ソリューションも個々の業務に特化したものとなっている傾向にあります。 ユーザー側からしたら、そうしたソリューションをまとめてワンストップで提供して欲しいというニーズありそうです。 と言っても、ここに並ぶ企業が提供するサービスは一部重なっている機能も出てくるのかなと思うので、そうした細かい機能的な重複部分をどのうように折り合いをつけていくのか。 構想としてはそこそこ壮大なだけに今後の動きが楽しみですね。     人気の記事! ◎外資系物流社員がおすすめする物流書籍7冊 ◎サプライチェーンにおけるレジリエンスとは 何故必要なのか ◎実際に働いて分かった物流担当者におすすめの資格     ブログ管理人について 元々物流会社で勤務してました。今は外コン勤務です。 SCMに携わってもうすぐ10年。自分の学びも含め、世界の物流・サプライチェーンに関する情報収集・発信しています。 よろしくお願いします。 Follow @insight_eagle

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